矯正治療の知識About Orthodontics
用語集
固定式装置
患者さんご自身では取り外すことができない装置です。
可撤式装置
取り外しが可能な装置で、使用時間については患者さんのご協力が必要です。
アーチワイヤー
歯を動かすための矯正力を発揮する針金です。凸凹の歯並びの歯1本1本に沿って、最初は曲がった状態ですが、針金の特殊な性状により、まっすぐになろうとする力でだんだんと歯が動き、全体的な歯並びが改善していきます。毎回の来院時にこのアーチワイヤーの太さや種類を変えて調整します。
バンド
小臼歯や大臼歯にはめる薄いステンレス製のリングで、それぞれの歯の形や大きさにぴったり合うように調整し、矯正力を歯に伝えるために歯に接着されるものです。
ブラケット
歯の表面に接着する金属やプラスチック製の小さな粒状の装置で、アーチワイヤーの力を歯に伝えるものです。
クリアブラケット:
歯になじみ、目立たない自然な透明色のプラスチック製ブラケットです。しかし、価格がメタルブラケットよりも高価です。また、コーヒーやワインをよく飲まれる方やたばこをよく吸われる方は変色しやすく、メタルブラケットに比べて多少脆い欠点があります。
メタルブラケット:
金属製のブラケット装置です。
リンガルブラケット:
歯の内側に接着する金属製ブラケットで、お口の外からは完全に見えないため、ほとんど目立たない装置です。
アライナー型矯正装置
透明の取り外しができる矯正装置で、ブラケットを用いた治療と同じように歯並びを整えることが可能です。また、食事時や歯磨き時、あなたにとって特別な時にはに取り外すことができるので、治療中の食べ物や飲み物の制限を受けず、ブラケットを用いた治療に比べて歯ブラシやフロスを容易に使用することが可能です。しかし、患者さんの協力が何よりも必要な装置です。
パワーチェーン
ゴムの輪がつながった鎖状のもので、歯を動かす時に使用する道具の一つです。
コイルスプリング
金属のコイル状のもので、歯を動かす時に使用する道具の一つです。
結紮線
ブラケットにアーチワイヤーを留めておくための細い針金で、毎回の来院時に交換いたします。
クイックスティック
ブラケットにアーチワイヤーを留めておくための小さなゴムで、毎回の来院時に交換いたします。さまざまなお色を選ぶことができ、透明やグレーのものはお口の中になじむお色ですし、その他のいろいろなお色のものを選んでこのゴムをを目立たせることで、お洒落を楽しむこともできます。
セパレーター
通常、永久歯の歯と歯の間はしっかりとくっついており、隙間はほとんどありません。バンドを用いる装置を使用する際、この歯と歯の間にバンドが入らないことがあります。そのため、バンド装着時にバンドが入りやすいようにあらかじめ歯と歯の間に入れておく薄いゴムです。
バンドについて
ワックス
ブラケットやワイヤーが擦れたり引っかかったりして頬や唇が刺激されるときに、同部をこのワックスで覆い、不快感を解消するためのものです。使用法につきましては、緊急時の対応に記載しております。
フェイスボウ
成長期で出っ歯の患者さんや、上あごの奥歯を後ろに移動させなくてはならない患者さんに用いるものです。
フェイスマスク
成長期で受け口の患者さんに用いるもので、上あごに対して前方に引っ張る力をかけることで上あごの成長を促します。ご自身で装着していただくもので、キャッチャーマスクのようなものをお顔につけていただく装置です。
急速拡大装置
成長期の患者さんにおいて、上あごの横幅を拡げるために上あごの裏側につける装置です。
悪習癖除去装置
指しゃぶりや、舌の悪い癖を邪魔することで、しづらくするためのお口の中の装置です。
マウスガード
矯正治療中に激しいコンタクトスポーツを行う際に、歯やブラケットを守るためのマウスピースです。
ディボンド
すべての歯を目的の位置に移動させた後、ブラケットやバンドを外す行為です。
リテーナー
ディボンド後、歯をその位置に抑えておくための装置です。歯に直接接着するタイプと取り外しが可能なタイプがあります。
保定について
固定式リテーナー:
金属製のリテーナーの一種で、前歯の裏側に直接細いワイヤーを接着するものです。ブラケット装置です。
可撤式リテーナー:
リテーナーの一種で、取り外しができるものです。