日々の臨床に役立たせるための、矯正治療に関する論文を紹介します。
A clinical study on closing edentulous spaces in the mandible.
Angle Orthod. 1979 Oct;49(4):227-33.
Stepovich ML.
目的
本研究の目的は、第一大臼歯欠損部の空隙閉鎖に関して、歯槽骨の変化と隣接歯の変化を評価することである。
実験方法
対象は上下顎にマルチブラケット装置を使用した16人の第一大臼歯欠損を有する患者さんで、
以下の2群に振り分けた。
・Group A. 平均年齢13.6歳の群
治療期間は27.8ヵ月だった。
・Group B. 平均年齢31.5歳
治療期間は32.3ヵ月だった。
両群ともに、空隙閉鎖の方法は、.022”ブラケットによるBull loopにて行った。
結果
結果として、両群ともに歯槽骨レベルが低下していたが、Group Bでより有意に低下していた。
また、第一大臼歯欠損部の骨幅がGroup BよりGroup Aでより狭かった。
まとめ
本研究から、矯正治療により歯槽骨幅が変化することが明らかになった。